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「指輪物語」の著者がノーベル文学賞を逃した理由は「文章が低品質」 103

ストーリー by hylom
非ネイティブには分からない 部門より
danceman 曰く、

「指輪物語」や「ホビットの冒険」で知られる作家のJ・R・Rトールキン氏はC・S・ルイス氏に推薦されるも、1961年に行われたノーベル文学賞の選考会で、「二流の文章( second-rate prose)」であると評価されたために受賞を逃したことが明らかとなった(本家/.Guardian記事)。

ノーベル賞の選考にまつわる詳細は50年間非公開となっているが、この機密期間が期限切れとなった今年、1961年選考会について一部明るみに出た。トールキン氏が受賞を逃した理由であるが、選考員のAnders Österling氏は「最高品質の物語というには及ばない」と評価していたとのこと。また同じく候補者として名前が挙がっていたアメリカ人の詩人、ロバート・フロスト氏は選考当時86歳という高齢であったが、Ostering氏は「精神的健全さを失って久しく、以前の姿は見る影もない」と述べていたという。

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  • 「ラノベ(笑)」みたいな感じだったのかね。
    #どの辺りから「ライト」じゃなくなるんだろう?

    • 指輪ってどっちかというとヘビーじゃないですか?

      #何度か読もうとしたけどすぐ話の筋に関係ない詩が出てきて辛いので挫折した

      --
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      • 指輪ってどっちかというとヘビーじゃないですか?

        間違いなくヘビーだと思いますね。ライトなのは「ホビットの冒険」とか「農夫ジャイルズの冒険」でしょう。

        # 何度読んだか覚えていない…

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      • by Anonymous Coward
        川上稔くらいないとヘビーノベルとは言えないな
        • by Anonymous Coward

          三大ミステリーに頭ぶつけて死んじまえ

    • by wildcard (416) on 2012年01月10日 21時05分 (#2078574)

      挿絵抜きでよいのがハードSF.
      挿絵とセットなのがライトノベル。

      #でも笹本祐一先生に定義してもらったほうがいい気がする

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    • by Anonymous Coward on 2012年01月10日 21時31分 (#2078600)

      青空文庫で今、銀河鉄道の夜読んでいるけど
      これも今でいうラノベみたいな感じだからな。

      まぁ時代もたてばラノベみたいな作品も一般文学として認知されるようになるって事だね。

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      •  角川文庫の「銀河鉄道の夜」 [kadokawa.co.jp]だと、文学に疎い人からはライトノベル認定してもらえそうな気もします。表紙が、ライトノベル系のイラストなどを描いているイラストレーターのバージョンですし。

         逆に、「角川つばさ文庫」 [tsubasabunko.jp]あたりになってしまうと、「ライトノベル」というくくり自体があいまいな感じになっている気もします。星新一も赤川次郎もスレイヤーズも涼宮ハルヒの憂鬱も源氏物語も三銃士も同じレーベルに。

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    • by Anonymous Coward

      そもそも、小説の「小」とか「ラ」だしな。

  • by gnaka (17369) on 2012年01月10日 23時30分 (#2078688) 日記

     やはり旅の風景描写が延々と続くアレには選考委員といえど閉口させられたんでしょうねえ。それが最後の喜びに繋がっているとはいうものの、途中で読者がリタイアしてしまえば意味がないし。指輪物語のリタイア率は高かったですから。映画だとあっさり表現できるんだけれど。
     それとこれはあまりファンの間で言われてないようですけど、物語の筋がいわゆる構造主義のパターンそのまんまなので(知らない人は「ウラジミール・プロップ」あたりでググってください)、オリジナリティという面でもちょっとねえ。

     「なんかRPGっぽいファンタジー」の源流であるということがなかったら、ここまで評価されてなかったろうと思います。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月10日 20時07分 (#2078536)

    トールキンの本業は作家じゃなくて学者で、指輪も人工言語作るために書いたようなもんだし。

    だからって文学として劣ってるとは全然思わないけど。

  • 1巻で挫折したのは2流の文章だから?
    アシモフは凄い読みやすい。
    訳者の能力差ですかね?

    • 元の文章は知らないのですが、訳は間違いなく3流です。アラゴルンのことを馳夫って訳した時点でもうありえない……いったい何をどう考えればそんな訳をしようと思うのか。トランスフォーマーの映画でバンブルビーのことを「マルハナバチ」と呼ぶようなもの。頭おかしいの?

      おかげで日本人は全員、ファンタジーの世界に突如わいた謎の日本人「馳夫」のせいで、雰囲気ぶち壊されまくり。1巻目で挫折した人が多数いたことでしょう。これほど訳者を変えて再度出してほしいと思った本はなかった。

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      • 「ストライダー」を「馳夫」と訳したのはトールキンの意向に沿ったものなのですよ。
        http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E8%BC%AA%E7%89%A9%E8%AA%9E#.E6.... [wikipedia.org]

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        • by Wingard (37819) on 2012年01月11日 0時23分 (#2078720)

          いや、すみません、トールキンの意向だったんですね。

          だとしても!Striderを訳すならせめて「馳せる者」なり「闊歩する者」なり、あるいはせめて「馳せ人」なりでもよかった。もっとまともな訳はあったと思います。

          「馳夫」ってそもそも人名としてはあっても単語としては辞書にすら載ってないレベル。なぜ「夫」という漢字を使ったのか、なぜ人名にもある単語をわざわざ使ったのか……ここが許せんとですよ。Wiki読んで知った「つらぬき丸」もしかり。忍者漫画にでてくる刀じゃないんだから。

          ホビット庄なんかはすごく素敵な訳だと思うのに……なぜせめて「裂け谷」レベルのクオリティを維持できなかった……残念でなりません。

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          • by CowardDuck (25674) on 2012年01月11日 23時31分 (#2079222)

            邦訳が日本語として低レベルだったのではなく
            原文を尊重して日本語に翻訳した結果
            ノーベル文学賞の選考委員が言ったところの
            文章の低品質さを引き継いでしまった、という
            ことなのかな。

            # 邦訳は 5 ページしか読んでません。
            # そのあたりで俺には読みきることが
            # できないことを悟った。
            # ちなみにもっと長い文章を読んだ経験は
            # いくらでもある。

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          • 「はせお」って読まないで、「はせふ」って読むことにすると、人名くささはなくなるかも…。
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        • by Anonymous Coward

          「各国の言語に訳す」は確かにそうなんだよね。
          多分、ここで文句言ってるような人間は、君が指摘するでもなく皆知ってるんじゃないかな。

          その上で、「フンイキはもう少し残して欲しかった」と言ってるんだと思うよ。

          自分は真っ先に違和感を覚えたので、和名の登場人物やら地名は片っ端から原語(?)を調べながら読みました。
          中つ国、ホビット庄、裂け谷、風早彦、ゴクリ、あと何だっけなぁ。。

          • 「各国の言語に訳す」は確かにそうなんだよね。
            多分、ここで文句言ってるような人間は、君が指摘するでもなく皆知ってるんじゃないかな。

            その上で、「フンイキはもう少し残して欲しかった」と言ってるんだと思うよ。

            いやまあ他の全員が知ってるとしても Wingard さんが知らないんじゃないかと文章から判断したので……。

            しかし #2078589 [srad.jp] を読み返すとそもそも「アラゴルン」を「馳夫」と訳していると勘違いしてるんじゃないかという内容でしたね。

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      • トールキンは英語由来の名称をなるべく各国語に訳すよう指示しています。これはトールキンの文章そのものが「中つ国の共通語である西方語での物語を英語に翻訳したもの」だからです。

        Aragornは名前そのものですからカタカナ表記のアラゴルンでよいのですが、Striderの西方語での原語(のアルファベット表記)はTelcontarで、意味としては「大股野郎」といった蔑称に近いものです。粥村のホビットたちが歩きまわるアラゴルンを不審に思って呼んだものです。「馳夫」が最適訳かはともかく、「ストライダー」では駄目なのです。

        まあ後にアラゴルンがこれを家名にまでしてしまうので、余計微妙に感じるところかもしれませんが。

        ただ実は個人名自体も西方語の原義を英語訳したものが結構あるんですよね。たとえば庭師のサムことサムワイズ・ギャムジーも、西方語での呼称(のアルファベット表記)はBanazîr Galbasiで、"Banazîr"(知恵足らず)を英語風にsamwiseと訳したのです。

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      • by gnaka (17369) on 2012年01月10日 23時41分 (#2078696) 日記

         それよりnecromancerが「死人占い師」はないだろうと思った。サウロンが恐山のイタコになってしまう。
         「黒魔術師」くらいにして欲しいが、それだとイスタリの一人みたいでまずいのか。

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      • by Anonymous Coward

        アラゴルンじゃなくてStrider(同一人物だけど)の訳ですよ。流石に固有名詞はいじってません。

        # つらぬき丸。

      • by Anonymous Coward

        個人的には馳夫に文句は無い、むしろ古語とか多用してもっとかんばってくれと思うけど、結構文句付けられてるね。
        「意味が分からないほうがなんとなくかっこいい」と感じるのは分かるけど、もともと「青い稲妻」的二つ名として意図で付けられているわけで・・・

      • by Anonymous Coward

        >頭おかしいの?

        おっとトールキンさんの悪口はそこまでだ。
        #あと別の人も書いてるけど、馳夫の元はstriderな。
        #作中では、アラゴルンという古い響きの名を持つものに、striderという現代語の通り名が与えられてる。

        あれはトールキンの意図を汲んだ訳だから悪くはないと思うんだ。
        エルフ語-古英語-英語
        の対応を、
        異国語-訛りのある言葉-現代語
        にしたわけで。

      • by Anonymous Coward

        >ファンタジーの世界に突如わいた謎の日本人

        逆に聞くが、ファンタジーの世界に日本人っぽい名前(というか二つ名だけど)を持つ人間が居るとなぜいけないのだろうか?例えば日本昔話的な雰囲気の話だと想像するとまずいのだろうか?

        英語とか欧米とか一切関係ない世界なのに「ストライダー」なら許せると思うのはなぜ?
        #いや、もしかしたらストライダーもありえねぇよ!って人なのかもしれないが。

    • by Anonymous Coward

      原文も読みやすいとは言えないよ。
      そもそもの(書籍自体の)設定が、「古い異国の物語を翻訳した」という形式を取っていて、そのために主に3種の言語が入り乱れるから。
      (一部の固有名詞に使用されるエルフ語(聞き慣れない語として書かれる)、古語であるローハン語(古英語で記される)、西方域で現在一般的に使われる西方語(現代英語で記される))

      物語の構成(と文章の記述の仕方)自体に世界設定を織り込んでるから、複雑さは出るけど読みやすいとは言えない。
      #まあそこも面白いんだけど。

      だからその雰囲気を残したまま日本語に訳そうとすると大変なことになる。

  • by PEEK (27419) on 2012年01月11日 10時04分 (#2078836) 日記

    今初めて読んだら途中で挫折してたろうな。
    20代の長い文章でも喜んで読んでた頃に読み終えてたから
    今読んでも大丈夫なんだろうな。
    (話の展開がすでに判ってるんで落ち穂拾い的に細かい描写なんかを楽しめるから)

    --
    らじゃったのだ
  • by Anonymous Coward on 2012年01月10日 20時08分 (#2078537)

    Anders Österling氏とOstering氏は別人?
    なんだかよく分からない文章なんだけど

  • by Anonymous Coward on 2012年01月10日 20時37分 (#2078554)
    落伍者続出の冒頭の濃厚な解説がですね
  • by Anonymous Coward on 2012年01月10日 21時19分 (#2078582)

    > 「精神的健全さを失って久しく、以前の姿は見る影もない」
    何これ。
    ノーベル物理学賞や化学賞では大昔の業績で受賞するのが当たり前で、去年なんか授賞式の前に死んじゃった人までいるじゃん。
    コネで受賞者はすでに決まっていたので理由を後付けした系? そりゃ関係者がだいたい死ぬまで公表できんわ。

    • by Anonymous Coward

      >授賞式の前に死んじゃった人までいる
      死人には汚点が加わる心配もないからOKだけど……という考え方かも。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月10日 21時29分 (#2078592)
    あげたい人にあげたいからね、分かるでしょ
    くらい言っとく方がかえって収まるんじゃない?
  • by Anonymous Coward on 2012年01月10日 21時48分 (#2078610)

    レ・ミゼラブルとか原文で読んでみると、面白いよ。
    昔の一流小説と呼ばれていたものと、現在の流行がこんなにも違うのか。と驚く。
    例えば、レ・ミゼラブルは異常な程に長い。超長い。
    主人公の成り上がり物語のはずが、いきなり話が脇道に逸れて、
    延々とフランスの歴史を語りだしちゃったりする。しかもそれだけで数冊使う。
    書かれた当時、「小説とは、世界の全てを記すものである」という考えが根強かったらしくて
    もうとにかく、脇役含めてありとあらゆるものを描いている。
    指輪物語も選考時の感覚でも、その流れが少し入っているかもね。選考人は旧世代の人も多かったのかもしれない。
     
    別の言い方をすると、
    50年後、ケータイ小説やライトノベルが「文学」と言われて教科書に載る時代も来るのかもしれない。
    世界と文化は、常に動いている。

    • >50年後、ケータイ小説やライトノベルが「文学」と言われて教科書に載る時代も来るのかもしれない。

      いいえ、日本では電子書籍のシステムが長続きしないので、50年も残りませんよ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >50年後、ケータイ小説やライトノベルが「文学」と言われて教科書に載る時代も来るのかもしれない。
      国語の教科書に引用されるんでなくて
      江戸時代の草双紙の類と同列扱いで日本史とか政治経済とかの教科書に載りそうではある

      • by Anonymous Coward

        源氏物語なんて主題はケータイ小説とかと変わらないと思いますから、1000年後までたまたま読み継がれるものがあればのるでしょう。

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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